ヒューマサイト社とJDRFは、本日、生体血管膵臓(BVP)開発のための共同研究を締結したことを発表しました。
本協業は、ヒューマサイト社の1型糖尿病治療用BVP製品候補の開発を促進することを目的としています。ヒューマサイト社は、インスリンを産生する膵島を、組織工学的に設計された血管を使って届けるBVPを設計しました。同社はこれを「Human Acellular Vessel(HAV)」と呼んでいます。
本契約に基づき、JDRFはヒューマサイト社にBVPの開発および試験を支援するための資金を提供する予定です。
ヒューマサイト社の創業者兼CEOであるローラ・ニクラソン博士は、「1型糖尿病研究に注力する世界有数の組織であるJDRFと協力できることを誇りに思います。ヒューマサイト社のHAV技術とインスリン産生膵島の組み合わせは、将来的に1型糖尿病治療において画期的な発展を遂げる可能性があります。」と述べています。
BVPの開発に成功すれば、この慢性的で衰弱した病気に苦しむ何百万人もの患者さんとそのご家族の生活を改善することができるかもしれません。
ヒューマサイト社は、BVPにより、インスリンを産生する膵島の体内への送達と生存が可能になると述べています。同社のバイオエンジニアリングされたHAVは、膵島を送達するための「キャリア」として機能します。この技術は、現在糖尿病患者に膵島を移植する際の多くのハードルを克服することができる、とヒューマサイトは述べています。
この技術が成功すれば、膵島細胞による1型糖尿病患者の治療効果が高まる可能性があります。
「JDRFの研究担当副会長であるエスター・ラトレスは、「JDRFは、1型糖尿病の治療につながる細胞補充療法の開発を支援することを約束します。ヒューマサイト社の血管内膵臓は、失われたり損傷したりしたインスリン産生細胞をうまく補充することで、インスリン産生細胞の供給における障害を解決し、この病気と共に生きる人々の生活を変える可能性を持っています。」
私たちは、この技術の継続的な開発をサポートできることを嬉しく思います。
出典
Humacyte, JDRF to develop biovascular pancreas to treat type 1 diabetes