糖尿病は、体が食べ物をエネルギーに変える仕組みに影響を与える、長く続く健康状態と定義されています。
たとえインスリンの効きが良くても、生命を脅かすような低血糖に見舞われることがあるのです。
ペニントン生物医学研究センター助教授のデビッド・マクドゥーガル博士は、「私たちは、糖尿病の合併症を治療することに焦点を合わせています。科学的には低血糖症というのですが、ほとんどの人は低血糖のように理解すると思います。」と述べています。
「十分な食事をとらずに運動したときに、震えるような感覚を経験したことがあるかもしれない。」と彼は言います。
「糖尿病で問題になるのは、インスリンで治療するときです。”彼らの血糖値はしばしば低くなりすぎ、何らかの理由で、彼らの体はその信号に反応しなくなります。」とマクドゥーガル氏は言います。
彼は、国立衛生研究所から5年間で180万ドルの助成金を得て、レプチンというホルモンを持つ糖尿病患者の低血糖に脳が反応しなくなる理由についての理論を調査しています。
「私たちが本当に理解しているのは、レプチンは一種の脳の燃料計のようなものです脳はレプチンの値で、いわばタンクの中の燃料の量を計っているのです。低グルコース、低血糖に何度もさらされると、レプチンレベルが下がり、脳と体の間に断絶が生じるという証拠が、実験室で得られたような気がします。」とマクドゥーガルは述べています。
動物実験で良い結果が得られれば、レプチンは既にFDAの認可を受けているので、この化合物を人間に使用することができるそうです。研究者たちは、首都圏に住む数万人の1型糖尿病患者を救うことを目標としています。
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